今この瞬間にも幾千もの魂という光がこの地球と魂の世界とを往き来している。
地球へと降り立ちこれから誕生の時を迎えようとする魂。
反対に人としての終焉の時を迎えガイドやその者にとって所縁のある導き手の者と共に魂の世界へと帰っていく光とが無数に行き交う光景は圧巻で何とも美しい。
新たな物語の始まりとあるひとつの物語の終わり。
物語の終幕を迎えた魂は懐かしい者達の元へと成長という勲章を携え帰還する。
何百、何千回、何万回と繰り返される魂の輪廻。
誕生と死を繰り返し
この宇宙という広大無辺の世界を輪廻する。
交差することはなくとも……それぞれの目的を携え
魂の数だけ展開していく物語。
そうしてその者の歴史、記憶が魂の光として織り重なっていく。
様々な惑星に転生し成長を求めその密度と輝きを増しながら幾度となく繰り返される営み。それは魂の為のカリキュラム。
一体誰が、何のために、このシステムを創り出したのか。
貴方達は知らない、知る由もない。
私達はただ見守っていた。
それが良いも悪いものでもなく。
ただそのようなもの、そのようになっていたのだと捉えながら。
〜neige〜