『僕等は何処から来て、
そして何処へ行くんだろうね。』
「そんなの関係ないよ。
今この瞬間があるだけさ。
僕らには僕らの道があるだけなんだから
後悔のないように生きるだけだよ。
けどそれも僕等の証。
人として生きることの定。
考えることと意味を求めることは当然のことかもしれないね。」
『それもそうだね。』
「けれど考えても全部答えが出るわけじゃない。
ううん、むしろ答えが出ないことの方が多いかもしれない。
だけど、それでも僕は考えるんだ。
どうして僕は生きているんだろう、生きる意味は?ってね。
そうして、僕はこれからも問い続ける。
けどこれは答えのない問いのようなものだからね、
たとえ答えが出たとしても結局は僕の結論でしかない。
その答えは10人いれば10通りの答えがあるってこと。
それは答えとは自分で導き出すものだと、そのようにも言えるのかもしれないけれど、、、、。」
『…………よく分かんない。』
「まるで深いところに刻まれているみたいに当然のように繰り返される
生命の営み。
きっと僕たちはそれが当たり前のように創られたんだ。
だとしたらこれは答えが出なくても続く道なんだ。
それでも歩き続ければいつか何処かに辿り着くかもしれない。
それを信じて進むだけだよ。」
『そうだね、
僕は僕らしく。
君は君らしく、ね。』