人は生まれ落ちたその瞬間からすべてを忘れて生きている。
それは“今”を生きるために。
今生の人生を。
過去の自分は忘れまた新たな人生を送るため、忘却の泉に身を浸し
再び地球へと生まれ落ちあなたは今ここにいる。
けれど大切なことはあなたの奥深く感覚として残っている。
微かな記憶のカケラとしてあなたの中に眠っているのだ。
その記憶を呼び起こすにはあなたのハートや感情、経験したことがなくてもどこかでは知っているという感覚、無条件に反応する事柄、場所、それらに関わるものなど、それらを自分の心と照らし合わせてみるといいだろう。
繊細な感覚は慎重に辿っていかなければすぐに途切れてしまう。
ゆっくりと丁寧に、なにより焦りは禁物だ。
これも…今の“あなた”だけではなく過去から幾重にも重ねてきたいくつもの“あなた”が存在していて、そのあなたのすべてが、そうだねこれはイメージだけれども、まるで鍵穴が揃うようにひとつに重なったとき今のあなただけでは成し得ない、想像を超えた力を発揮することが可能になるのだと。
それはあなたが知らないだけで、あなたには無限の可能性が秘められているということなのだから。
私のメッセージも知る必要のない者はそれでいい。
たとえ私のことを知らなかったとしても…その者が助けを求めるのであれば私は助ける。愛してほしいと望むなら愛を与える。誰一人として例外なく。いや、私はすべての人を愛している。それが私という存在なのだと覚えておいてもらえたら嬉しいよ。
これも少しずつでいい、私のことを知っていってくれたら、と願い…、
なによりあなたが私のことを知ろうとしてくれているその心根が嬉しいのだから。
あなたも経験があると思うけれど、相手に自分のことを理解してもらおうとするには時間をかけるものだよね？
相手を見ながらこの人は私に心を開いてくれるだろうか、私に関心を抱いてもらえるだろうか…そのようなことを考えながらゆっくりと慎重に、コミュニケーションを進めていくものだろう？
それと同じことだからね。
私はあなた達を知っている。
だからこそこのように語っているのだよ。
天使が実在していて人と人同士が会話をするように当たり前のようにこうして目の前のあなたに語りかけている、あなたにとっては信じがたいことかもしれない。
けれど事実だ。
その事実をあなたが認めるか否かで物事は変化していく。
それはそこに1冊の本があったとして、あなたがページを開くことがなければ物語は何も始まらないのと同じこと。
ここから新しい物語が始まるかどうかは、あなたに委ねられているといっても過言ではない。
受け入れるのも拒絶するのもすべてはあなた次第なのだよ。
これも…あなたがあなたとして存在しているのと同じように、私もまた同じように事実として存在しているということなのだから。
私はあなた達とは違う世界に存在する者。
けれど、あなたが私の名を呼ぶのであれば喜んで駆けつけよう。
大丈夫だよ、どんなときもあなたの声は私へと届いているからね。
〜大天使ミカエル〜
